金沢駅からほど近く、観光客と地元の人々でにぎわう武蔵町エリア。その一角、近江町市場のすぐ裏手、エムザから1本入った道沿いに、知る人ぞ知るベーグルのお店があります。

まん丸のドーナツ型の看板が目印の小さなお店、その名も「とべーぐる 武蔵町店」。ふわっとした食感、米粉のやさしい甘み、地元の素材を生かした味わい深さ… その一つひとつが、まるで手紙のように心に届く。今回は、そんな「とべーぐる」の魅力をたっぷりご紹介します。
“米粉のベーグル”

ベーグルといえば、もちもちとした弾力が特徴のパン。けれど、「とべーぐる」のベーグルは、ひと味違います。富山県産コシヒカリの米粉をたっぷり使い、小麦粉との絶妙なバランスで生地を仕上げているのです。保存料や添加物は一切使わず、素材の味を大切にしているのがポイント。ゆでてから焼き上げる独特の製法で、表面はパリッと、中はふんわりもっちり。

その食感は、パンというよりも「炊きたてのおにぎりのような安心感」とでも言いたくなる。小さなお子さんからお年寄りまで、誰にでもやさしく寄り添う味わいです。
色とりどりのベーグルたち

「とべーぐる 武蔵町店」は、こぢんまりとしたカウンターのみのテイクアウト専門店。毎日、少量ずつ丁寧に焼き上げているため、並ぶベーグルの種類は時間帯によって少しずつ変化します。

カラフルで可愛らしいベーグルがずらり。見ているだけでうっとりしてしまうような、そんなビジュアルの子たちが並びます。
中でも人気なのは「ふわもちプレーン」。

初めての方には、まずこのベーグルをおすすめしたいところ。もっちり、ふんわりの王道の美味しさをしっかり感じられる、まさにとべーぐるの原点です。
シンプルベーグルの他にも、ごはん系ベーグルもあります。


温めてもらうと作りたての味に!

ベーグルの温め直しをお願いすることができます。ベーグルを焼いているオーブンで温めてもらえます。

ポカポカベーグルは、ペーパーの包みにつつんでもらえました。
地元・金沢の食材をふんだんに

もうひとつ、「とべーぐる」を語る上で欠かせないのが、地元食材への愛情。中でも絶大な人気を誇るのが「五郎島スイートポテト」。加賀野菜として知られる「五郎島金時」のスイートポテトクリームが、ココア生地のベーグルの中にたっぷり。竹炭の黒色が見た目にもインパクト抜群で、リピーターが絶えない定番メニューです。

また、金沢産小松菜を練り込んだ「小松菜&ベーコン」、昆布の旨味がぎゅっと詰まった「昆布ベーグル」など、和の風味がふんだんに活かされたラインナップも見逃せません。観光の途中に立ち寄ると、まるで“食べるご当地みやげ”に出会えたような感覚になります。
毎月登場する限定フレーバーも見逃せない

「とべーぐる」では、毎月第4木曜日に新作ベーグルが登場するという楽しみも。これまでには、「抹茶とホワイトチョコ」、「バジルチーズ」、「ぐるぐるカレードッグ」など、季節やイベントに合わせた楽しいアレンジがたくさん販売されてきました。


見た目もキュートで、季節感のあるフレーバーばかり。公式Instagramをチェックして、新作情報をキャッチするのもファンの楽しみのひとつです。
食べ方も自由自在!おうちでベーグル時間
とべーぐるのベーグルは、そのままでも十分美味しいですが、家でのひと手間でもっと美味しくなります。冷凍保存も可能なので、まとめ買いしておいて朝食やおやつに楽しむのもおすすめ。
自然解凍した後に、トースターで軽く焼き直すと、外はカリッと中はもちもち、まるで焼きたてのような味わいがよみがえります。チーズやハム、クリームチーズをサンドすれば、贅沢なカフェごはんにも。甘い系にはアイスやフルーツを添えて、ちょっとしたデザートプレートにもなります。
地元に根ざし、暮らしに寄り添うベーグル屋さん
「とべーぐる」は、観光地にあるからといって観光客向けの派手な店ではありません。むしろ、地元の人たちが普段使いで通う、あたたかなお店です。毎朝の散歩帰りにふらっと立ち寄る常連さん、子どもと一緒にベーグルを選ぶお母さん、遠方から「ここのベーグルじゃなきゃ」と買いに来るファン…。それぞれの暮らしの中に、「とべーぐる」はそっと溶け込んでいます。
そして、何よりスタッフの方々の接客がとても丁寧であたたかい。「今日はこれが人気ですよ」「この組み合わせもおすすめです」と、迷っているお客さんにも気さくに声をかけてくれる。そんな空気感が、このお店の魅力をさらに深めているように思います。
■ お店情報
店名:とべーぐる 金沢武蔵町店
住所:石川県金沢市武蔵町16-48
営業時間:11:00~16:00(※売り切れ次第終了)
定休日:水曜日・第2火曜日
アクセス:金沢駅から徒歩約10分/近江町市場から徒歩3分




コメント